世界遺産を見る
スリランカは北海道よりひと回り小さい程度の小国ですが、世界遺産の宝庫です。
自然遺産と文化遺産を合わせると、なんと8個もの世界遺産があります。
古都シギリヤ
シーギリヤは、5世紀にカッサパ1世によって建造された王宮です。
王宮としての名はもちろんですが、ジャングルに突如として現れる巨岩としても有名です。
高さ約200メートルの巨岩の上に作られた要塞は、ある意味とても異様です。
主な見どころは、下から見上げる岩の光景、王宮跡、そしてシーギリヤの名を世に決定づけた「シーギリヤレディ」と呼ばれるフレスコ画(壁画)です。
シーギリヤロックは、長い間単なる岩だと考えられていましたが、19世紀後半、イギリス植民地時代に宮殿が発見され、5世紀後半には城であったことが解明されました。
そして1982年になり、希少性が評価され、世界文化遺産として登録されました。
聖地キャンディ
キャンディは、スリランカ中心部に位置する人口約12万人の都市です。
スリランカ第2の規模を誇る都市であり、街中は世界各地からの観光客だけではなくスリランカの地元住民でも賑わっており、大変活気のある都市です。
キャンディはシンハラ人のキャンディ王国(1469年~1815年)最後の都としても有名です、スリランカ仏教の発祥の地とされています。
仏教発祥の地ということで、キャンディには仏教関連の観光施設がたくさんあります。
中でも特筆すべきは、ブッダの歯が祀られているという仏歯寺です。
他にも、世界の仏教について知識を深めることのできる博物館もあり、非常に見応えのある都市です。
ダンブッラ石窟寺院
ダンブッラ石窟寺院は、スリランカ最大の石窟寺院です。
小高い丘の上にある天然の洞窟に作られた世界的にも珍し寺院です。
寺院の歴史は、今から2,000年以上前紀元前1世紀に、シンハラ王朝19代国王、ワラガムバーフ王が洞窟に寺院を建立したのが始まりです。
寺院は、5つの石窟から構成されており、石窟内には全方14メートルの涅槃像を含め、150体以上の仏像が安置されています。
壁画も見どころです。天井画を含む壁画は、総面積2,000平方メートル以上になります。
人類の創造的才能を表現する傑作が評価され、ダンブッラ黄金寺院は1991年にはユネスコの世界遺産として当露光されています。
聖地アヌラーダプラ
アヌラーダプラは、スリランカ中央の観光地がせめぎ合う「文化三角地帯」の北端に位置する町です。
紀元前500年頃、シンハラ族の先祖とも言われるウィジャヤ王によって建設された都市で、かつてはアヌラーダプラ王国の首都でした。
その後11世紀初めまで首都として1,400年もの間繁栄し、現在でもその栄華を示す遺跡がたくさん残されています。
かつてのアヌラーダプラは仏教の中心地であったことから、仏教に関連する遺跡も豊富です。