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スリランカ旅行まるわかりガイド

ポロンナルワで世界遺産の遺跡を見る(クワドラングル)

ワタダーゲ

ポロンナルワ(Polonnaruwa)は、スリランカ中部の文化的観光地がひしめき合う、「文化三角地帯」の北東に位置する古都です。
シンハラ王朝の最初の首都は、アヌラダープラでした。
紀元前5世紀から11世紀まで、長い間、首都としての機能を果たしたアヌラダープラですが、10世紀末に南インドのチョーラ朝から攻撃を受け、南のポロンナルワに遷都を余儀なくされました。
そして遷都されたポロンナルワは、1017年から1255年まで、シンハラ王朝の首都として栄えました。
ポロンナルワには史跡が多く残されており、街全体が世界文化遺産に指定されています。
中でも、かつてポロンナルワの中心部であったクワドラングル(Quadrangle)は、遺跡が集中しており、必見です。

クワドラングルの見どころ

クワドラングル(Quadrangle)は、英語で四角形に囲まれたエリアという意味。
その名の通り、クワドラングルは四角形で囲まれた城壁で、城壁内にはいくつもの遺跡が残されています。
中でも特に目を引くものを写真付きでご紹介します。

ワタダーゲ(Vatadage)

ワタダーゲ

ワタダーゲはシンハラ語で仏教施設の意味。
スリランカには現在10個のワタターゲが残されていますが、ポロンナルワのものがもっとも有名です。
スリランカ独特の進化を遂げた建物で、クワドラングルの中でもひときわ目を惹く円形の仏塔です。
ポロンナルワのワタダーゲは、スリランカの首都がまだアヌラダープラにあった、7世紀に作られた非常に古い建物です。

ラター・マンダバヤ(Lata Mandapaya)

ラター・マンダバヤ

かつてシンハラ王朝の王であったラター・マンダパヤにちなんで名付けられたユニークな構造物です。
8本の御影石でできた石柱が並んでおり、石柱は蓮の茎がたなびく様子を表現したものと言われています。

トゥーパラーマ (Thuparamaya)

トゥーパラーマ

レンガで作られた仏堂です。
ポロンナルワ王朝のパラークラマバーフ1世(Parakramabahu I)もしくはウィジャヤバーフ1世(Vijayabahu I)によって建造されたと言われています。
同時期に建造されたポロンナルワの遺跡は多くが崩れ始めている中、トゥーパラーマは比較的良好な状態で保存されています。

ハタダーゲ(Hatadage)

ハタダーゲ

ガルポダは、12世紀に建てられた仏歯寺跡です。
文字通り、ブッダの歯が祀られていたと言われています。

ガル・ボダ(Gal Potha)

ガル・ポタ

 

ガル・ポタとは石の本(Stone Book)という意味です。
長さ9メートル、幅1.5メートル、厚さ45センチもある巨石ですが、100kmも離れたミヒンタレーという街から運ばれたものだそうです。

サトゥマハル・プラサーダ(Satmahal Prasada)

サトゥマハル・プラサーダ

サトゥマハル・プラサーダは、7階建ての塔です。
スリランカらしくない建築様式ですが、それもそのはず、12世紀頃、タイから来た建築士が建てたものだそうです。
サトゥマハル・プラサーダが建築された頃、ポロンナルワは仏教の聖地だったことから、スリランカ国内はもとより、タイからもお坊さんが訪れていました。

Photo by Poorfish, WikipediaDhammika Heenpella / Images of Sri LankaZiman Zimanovich and travfotos